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Vortex Coreキーボードのケースを作る

こんにちは、Makershipの中の人”天翔”です。

最近キーボードを買い替えたいと思い、秋葉原まで行ってきました。大体購入したいものは決まっていたので秋葉原では試打をし、そのまま購入する予定でした。

…そう、あのキーボードが目の前に現れるまでは…

そのキーボードとは…

Vortex Core !!

見た瞬間、この小ささ、フォルム、ロマンに心を奪われ、もともと購入する予定のキーボードそっちのけで、このVortex Coreを購入してしまいました♡

このキーボードかなりクセのあるキーボードでして、

 

<記号や矢印、数字などはFnキー、Fn1キー、そしてFn1キー + Shiftキーというキーの組み合わせによって入力する>

このキーボードFn1っていうキーも付いててそういったキーとの組み合わせで省かれた分のキーを補っています

Fnキーとの組み合わせで青色の印字、Fn1キーとの組み合わせで赤色の印字、Fn1+Shiftキーで緑色の印字の内容を打ち出します

例)?: Fn1 + Shift + Nキー

<キーが”プログラミング”可能>

どういうことかと言うと、ただ単にAltキーを押したらCtrlキーを押したことになるといった”割り当て”ではなく、’o’を押したら”ok”と入力されるといった一つのキーに複数のキー入力ができる仕様になっています

自分が見つけた活用方法と致しましてはFn + Aキー に() ← 「左括弧と右括弧と左にカーソル移動」を割り当てることによってプログラミングでかなりの頻度で現れる丸カッコの中に変数などを書き込むといったことがノンストレスでできるようになります。

さらに、このキーのプログラミングはwindowsソフトなどで割り当てているの”ではなく”、このキーボードにハードウェア的に書き込むようになっているため、他のパソコンに接続したときも設定変わらず使えるようになっています

<ホームポジションから全く動かさなくていい>

このキーボードはフルサイズのキーボードの40%しかないため全てのキーがホームポジション内です

数字入力や記号入力が100%安定して打てなかったので、上下に動かすだけですべての文字、数字、記号の入力ができるこのキーボードに変えてからタイプミスのストレスが減りました。

 

という「クセクセのクセ」キーボードとなっております

まだまだ紹介したい魅力などがあるのですが、本題はこれではないので残念ですが割愛させていただきます(後日紹介したい…)

 

このキーボードを買ってからというもの、常にこのキーボードを持ち歩いています。

というのはこのキーボードを使いたいというのはもちろんあるのですが、キー配置がかなり独特なためこのキーボードだけ使わないとキー配置がごっちゃになって混乱してしまいます

ですので常に持ち歩き、ノートパソコンにも接続して使ってます

そして使い込むごとに馴染んでいくこのキーボードが大好きなんですが、ある悩みが…

…それは

持ち運び中にキーが外れることがある!

そうなんです、このキーボード小さいのでそのままカバンに突っ込んで持ち運んでいるんですが、たまにキーが外れるんですよね…

キーがなくなってしまうとこのキーボードにとっては致命傷

一つのキーキャップに色々な割り当てが書かれているためこれが見れないとキーの割り当てなどのときに不便です

そしてホコリなども入り込んでしまうのでケースが欲しくなりました

ちょうどいいケース無いかなーと探してみるものの布ケース(キーが押されたままになる可能性がある)や、ハードケース (60%キーボード用でスカスカ)などばっかりで、いいケースが見つからなかったんですよね…

となれば

作るしかない!!!

そうです!Makershipの人間であれば、無ければ作る!作りたいを形に!

 

ということでさっそくFusion360で設計

そしてこれを何で作成するか…

3Dプリントと迷いましたが、今回はアクリルで作成することにしました

アクリルは3Dプリンタと比べて自由に成形することはできないけれど直線が多い造形ならきれいな面で作れます

しかしみなさんが想像した通り、アクリルは

傷つきやすい!!

そうなんです、アクリルはちょっと引っ掻いただけで傷がつくのですぐに汚くなってしまいます

しかし、アクリル板を探しに東急ハンズに行ったところ…

つや消しアクリル板が!!

つや消しなら傷が目立ちにくく、手触りもいいですし高級感も出ます

しかも値段も795円 + 税とお得

アクリルの加工について調べてみると

超音波カッターで切断後、サンドペーパーで磨く

という方法を見つけたのでしゃちょーに超音波カッターをおねだりして買ってもらいました

職場に行くとしゃちょーが先に使ってました

 

しゃちょー「すごーい!」

天翔「お、届いたんですね」

しゃちょー「そうそう、今試し切り中」

しゃちょー「すごくいいんだけど、一つ欠点があって…動作するとなんか嫌な音がする!」

天翔「えーそうなんですか?」

しゃちょー「スイッチ入れるから聞いてみてー」

スイッチ、ポチっ

しゃちょー「ほらー」

天翔「…?」

何も聞こえません

天翔「もう一回いいですか?」

しゃちょー「あい」

ポチっ

天翔「…?」

しゃちょー「。・゚゚(ノД`)いやぁ~」

……

………

この人、超音波が聞こえてるゥっ!?!!?

 

いや、確かにありますよ、そういうやつ 

モスキート音とか若い人には聞けて、歳を重ねると聞こえない音みたいなやつ

いやけどこれ…超音波やん!!

人が聞こえんから超音波やん!!

超音波(ちょうおんぱ、英語: ultrasound または ultrasonic)とは人間の耳には聞こえない高い振動数をもつ弾性振動波(音波)である。
ーWikipedia

しゃちょーの可聴領域広すぎない…?

 

まぁ何はともあれ、とりあえずこの超音波カッターを使って作っていきたいと思います

とりあえずキーボードケースの下部分は作成したんですが問題が…

超音波カッターを使うと熱が発生して切断面がぐにゃぐにゃになってしまうんです

ちょっと分かりづらいですが…

ですのでサンドペーパーで磨いて切断面を平らにするのが難しいです

これがどんな影響を及ぼすのか…

接着のときに隙間から接着剤が漏れ出してめっちゃ汚くなります!

うーん…超音波カッター案はボツですねぇ…(せっかく買ってもらったのにごめんなさい)

しゃちょーに相談してみると

し「それならアクリルカッター使ったらいいんじゃない?」

とのことでした

アクリルカッターってほとんどカッターナイフと同じものだと思っていたんですが、調べてみるとカッターナイフと違って、切るというより削って折るって感じなんですね

超音波カッターは曲線には強いですが、今回みたいに直線ばっかりのときにはアクリルカッターが良さそうです

そして東急ハンズで購入し、使ってみると

…きれい!!

切断面がきれいな直線になってます!

ここでポイントなんですが、

アクリルカッターで折った後の面ってこんな感じに削った面と、折った面で段差になっているかと思います

 

そして普通はサンドペーパーを使ってこの段差を無くしたいところですが、サンドペーパー(400番)は目立つ出っ張りなどを取り除く程度でとどめておきます

なぜこのようにするのかと言いますと、接着時に液が漏れ出したり、板が斜めに固定されるのを防ぐためです

手作業で磨いてしまうとどうしても多く削ったところと少ししか削ってないところで差ができ、切断面が曲線になってしまいます

こうなると超音波カッターの時と同様に接着液が漏れ出してしまいます

そしてこの段差を綺麗に出っ張ったところだけを削れればいいのですが、普通にやると削り終わった後に、この様に斜めに削れてしまいます

この斜めになっている状態では垂直に固定して接着するというのが難しいです

ですので切断後はあまり磨かないということを意識していただけると接着のときにきれいにできるかと思います

そして一通りパーツを切断した後はいよいよ接着です

いきなりやってもいいと思いますが、端材などでアクリル用接着剤の特徴を確認するとこういった悲劇が避けられるかと思います

↑結構垂れた

アクリル用接着剤はかなりさらさらしているので接着したいところのギリギリまで持っていってから傾けるようにすると上手く垂らせると思います

何も補助なしてアクリル板が立つといいのですが、切断面が斜めになっていて垂直に立たない場合はテープなどで固定してから接着することをおすすめしますが、隙間から漏れ出した接着液がテープに触れ、表面張力で広がらないように、なるべくテープは接着剤がつかないところに貼ってください

上手く行けばこの様にいい感じに接着できているかと思います

地味な作業ですがここで失敗するとまたパーツの切り出しから始めなければいけなくなる可能性があるので気をつけてください

今回キーボードケースを出したり入れたりするためのガイドとして事前にアクリル棒を買っていたので東急ハンズの袋から出そうとしたところ…

…なんか曲がっとる!!

えー、折ってしまった記憶ないしなぁ…

天「しゃちょー、なんか折れてるんですけど知りません?」

し「あー!ごめん!」

…やっぱり戦犯でしたか。

し「はんだごての上に乗っかったみたいで折れた!」

あぶなっ

火事にならなくてよかったです

前もはんだごて切り忘れてたり、危ない出来事があったんでしゃちょーが安全に使える案考えないといけないですね

し「アクリルが熱に弱いってことがわかったね♪」

知っとるわーい

 

曲がった部分は避けてパーツを切り出し、アクリルにくっつけます

そしてすべてのパーツを接着し

 

完成!!!

 

し「おー!すごーい!」

し「ピアノみたーい!」

見えなくもない

もともとこういった感じでケースを重ねられるようにしていたんですが、いざ重ねてみるとケースの高さがありすぎてスペースバーなどが押しにくいです

ですのでこのようにノートパソコンの台座にして、ミニデスクトップ環境みたいにしました

ちっちゃくて可愛いですね

し「このスペース、キャンディー入れれそうー」

はい?

何言ってるのかよくわかんないですが使い終わった後にはここにスッと入れることで上から降ってくるホコリからもガードしてくれます

便利ですね

満足のいくケースが作れましたがまだまだ改良したいところもあります

それはまた壊れたときに考えましょう

それでは。

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