どうもこんにちは、Makershipの”天翔”です。
今回はRaspberry Pi カメラモジュール v2 とAmazonで購入したRaspberry Pi 用の広角カメラモジュールについて、比較及び使い方、ピントや画角、画質などの気になるあれこれを解説したいと思います。
改めて解説することにしたのは仕事でRaspberry Piのカメラを使う機会があったのですが、カメラモジュールの使い方の記事が散らばっていたのと、通常カメラ、広角カメラの見え方、比較などが調べても出てこなかったのでこれを機会にまとめておきたかったというわけです。
ですのでこの記事1本見ていただければRaspberry Piのカメラモジュールに関してのことは一通り分かるようになっている…はず。
それでは解説にいきます
使用するカメラモジュールはこちら
【Raspberry Pi Camera Module V2.1】
https://jp.rs-online.com/web/p/video-modules/9132664/
【カメラモジュール 広角160度】
https://www.amazon.co.jp/dp/B074TVM4MR/
使い方
まずカメラモジュールをRaspberry Piに取り付けていきます
画像左の丸部分に取り付けます(画像はRaspberry Pi 4 Model B)
右はディスプレイ関係のインタフェースなので間違って接続すると映りません
黒い部分を持ち上げます
カメラモジュールの端子部分を画像手前にして差し込みます
黒い部分を押し込んでロックします
Raspberry Piを起動し、”Raspberry Piの設定”を開きます
インターフェイスタブのカメラを有効にチェックし、OKを押します
左上のアイコンからLXTerminalを起動し、以下のコマンドを入力すると写真が撮影されます
sudo raspistill -o test.jpg
“test.jpg”の部分はファイル名です
以下のコマンドで撮影した画像を見ることが出来ます
gpicview test.jpg
以下のコマンドを入力すると10秒間録画されます
sudo raspivid -o test.h264 -t 10000
“test.h264″の部分はファイル名、”10000″の部分は録画時間[ms]です
Raspberry Pi Camera Module V2.1だとピントを合わせる作業が必要です
爪がある部分を右側に回すと遠くにピントが合い、左に回すと近くにピントが合います
広角カメラは全体にピントが合うような感じです
録画したファイルを再生するには以下のコマンドを使用します
omxplayer test.h264
録画したファイルをMP4形式に変換することもできます
ソフトウェアのインストール
sudo apt-get update
sudo apt-get install -y gpac
変換開始
sudo MP4Box -fps 30 -add test.h264 test.mp4
mp4ファイルの再生もomxplayerで出来ます
omxplayer test.mp4
以上が取り付けから撮影&録画、再生、変換までの流れです
比較
【ピントについて】
<Raspberry Pi Camera Module V2.1>
先程述べましたように、こちらはピントを手動で合わせる作業が必要です。ピントが合う最短撮影距離を調べてみると約1cm程でしょうか。(左に回しすぎるとレンズが取れてセンサー部分が露出するので注意してください)
フレキシブルケーブルに印刷してある小さな文字もこのように大きく表示できます
ちょっとした顕微鏡も作れそうです
<カメラモジュール 広角160度>
広角カメラはピントを合わせる必要は無く、広い範囲にピントが合うのですがピントが合う最短撮影距離はあります。このカメラモジュールの場合8cmほどが最短撮影距離でした。
Raspberry Pi Camera Module V2.1と比較して最短撮影距離は遠いです
【画角について】
同じ位置から撮影してみた画像です
<Raspberry Pi Camera Module V2.1>
<カメラモジュール 広角160度>
広角レンズはその特性故、画面端は歪みが出るので注意しましょう。
【画質について】
“画角”の項で出したくらいの画質はあるので通常の用途では十分使える画質ではないでしょうか
Raspberry Pi Camera Module V2.1はかなり寄れるのでマクロレンズのような使い方も出来ます
下の画像はプリント基板の文字です(若干ピンぼけしてますが…)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
通常のレンズ、広角のレンズで迷っている方や画角、ピントについてのあれこれを知りたかった方の手助けになれれば幸いです。
Raspberry Piのカメラモジュールはかなり手軽に使えるので皆さんも一度使ってみてはいかがでしょうか?