ブログ

こんなパーツ作るんにぼったくんなや!という人、ちょっと話がしたい。「浜野製作所」に潜入

えー、潜入じゃないです。

どうもこんにちは、Makershipの中の人”天翔”です

今回はですね「浜野製作所」さんにおじゃましました

浜野製作所さんに注文していた部品が完成し、取りに行く際の挨拶ということでしたが、思っていたよりも工場見学っぽい感じで、いろいろ見てこれたので面白かったです(小並感)

今回お会いした”小若 雅伸(こわか まさのぶ)”さんには、大変親切丁寧に対応していただきました。ありがとうございます。

 

ところでみなさん、こういった物を1個制作するのにいくらかかると思いますか?

1000円?3000円?100円?

…実は、数十万円〜数百万円するんです!!

「えー!!!!!!」

って驚くかもしれません。自分自身ものづくりに深く携わるまでは同じような反応をしていたと思います

そして、このような反応をする人をネットで全力で叩きに来る人がいるかもしれません

 

「は?だったらお前はこれを同じ値段で作れるんか?」

「ものづくりしている人に失礼だ!謝れ!!」

って感じで

 

けどですね、けどですよ。

そのような人をいきなり叩くというのもナンセンスな話じゃないかなって思うわけですよ、自分は

というのは、皆今まで色んな物を見てきているわけじゃないですか

けどそういったものの大半って量産品なんですよね

服にしろ、食べ物にしろ、100均で売ってる商品にしろ

だから何か1つだけ作って欲しいって思ったときに、みんなは、量産されたものを買うときの金額を基準にしちゃう

だって知らないから、1つだけ作る方法を

だって知らないから、1つだけ作る労力を

どうやって作っているのか知らないんです。みんな

そんな人が出した金額をいきなり「失礼だ!!」って言うのも酷じゃないですか

叩いてないで、おしえてあげましょうよ

どうやって作るのか

そうすればきっと金額の理由を理解してもらえるはず

 

この記事はそんな”みんな”に向けて書いた記事でもあります

てなわけで、今回の浜野製作所さんの見学はみなさんも一緒に見学しているような気持ちで見てみては、いかがでしょうか

きっと、新たな視点を獲得できると思います

 

〜某日〜

天翔「しんたろうさん、今度なんとか製作所に挨拶にいくんでしたっけ?」

しゃちょー「そうそう、浜野製作所」

し「すごい町工場らしい、楽しみ♪」

天「町工場ですか、一回も見たことないんで気になりますね」

し「一緒に来る?結構ためになると思うし」

天「おー、いいですねお供します」

し「ここで働いてる一人が高倉くん(Makership)と知り合いで、その人に挨拶する予定」

天「知り合いがいるんですか」

し「そうそう、だから全然緊張しなくていいよ〜」

 

〜当日〜

し「いやー、めっちゃ緊張する。」

天「どうしたんすか、前緊張しなくていいとか言ってたじゃないですか」

し「うーん、けど実際会うってなったら緊張してきた」

天「なんやそれ」

し「まぁ頑張るしかない」

 

し「…ここらへんだったはず」

天「うろうろしてどうしたんですか、めっちゃ怪しいですよ」

天「町工場っぽい建物もないですし」

し「いや、この建物だ!」

デーン!

(写真を挿入)

……写真取り忘れたぁっ!!!

あまりの衝撃に撮り忘れたんですよ

なんで描写します、口頭で

“町工場とは思えないほどモダンな雰囲気を醸し出す浜野製作所。

“白を基調としつつもアクセントの赤が映えている四角い建物はまるで現代アートのよう。

 

文章下手なんでタワマンの広告みたいになりましたね

町工場だって聞いてたんで想像と全然違って驚きました

さすがに口頭では分かりにくかったと思うんで、イラストで。

 

…アーティストだったらなぁ

 

 

ぴんぽーん

しゃちょーがインターホンを鳴らして、案内されるまま中に

すると…

 

 

デーン!!!

 

ふぁーん!!

 

もっふぁよ

(安心してください、ありますよ写真)

 

何じゃこのモダンなモダンはー!!!!

町工場じゃないですよこれはーー!!!!!

むしろ、Makershipのオフィスの方が町工場ですよ!!!!

\ぐわっしゃぁぁあ…/

しゃちょー、モダンなオフィスくれ!!!!

 

?「どうも、はじめまして」

し「はじめまして、本日はよろしくお願いしますー」

?「”小若”と申します、こちらこそよろしくおねがいします」

どうやら先程、中まで案内してくださった方は今回お話を伺う方だったよう

し「”高野”です。そしてこっちが…」

天「”天翔”です。宜しくお願い致します」

雅「では、こちらに」

…といった感じで椅子に座り、部品を受け取った後雑談へ

↑小若さんとしゃちょー

天「…すごいおしゃれですね、ここはどういったスペースなんですか?」

雅「ここはインキュベーション施設ですね」

天「ほー(分かってない)」

インキュベーション施設…インキュベーション・マネージャ等の専門スタッフが経営・技術的課題を解決するための適切なアドバイス等を行うことにより、独立を支援する施設

だそう

天「町工場って聞いてたんですごく驚きました」

雅「そうなんですよ、もともとはコテコテの町工場だったんですけど、最近は時代の流れに合わせて、ベンチャー企業のパーツの試作などにも携わっています」

天「なるほど」

 

天「…この棚ちょっと気になってるんですけど…」

 

天「これなんですかね」

雅「これはOriHimeですね」

雅「分身ロボットということがコンセプトでして、カメラマイクで離れた人とコミュニケーションができます」

雅「浜野製作所では内部パーツの一部の作成や設計のアドバイスなどを担当しました」

天「すごいですね」

雅「使ってみたら分かるんですけど、体があることによって存在感が感じられるんですよね」

雅「そして見た人が自由に想像できるように能面から取ったああいったデザインにしているみたいです」

天「へー」

し「宇宙人のグレイかと思った」

 

天「あと、これなんですかね」

(反射しとるやん)

雅「これは金属の板一枚から作られていて作られていて、折り目に沿って折ることでロボットが作れるみたいなやつですね」

FACTORY ROBOと言うそう

https://koncent.jp/?pid=109639843

ロボットの他にもこんなのが

かわいい

ねこかと思っていたらどうやら犬らしい

https://koncent.jp/?pid=131403934

ほしいなぁ

 

なんと書籍も出てるみたい

気になる人は買おう!(ダイレクトマーケティング)

 

天「この中にある設備を紹介していただけますか」

雅「もちろんです」

レーザーカッター

いーなー

 

CNC加工機

 

3Dプリンター

し「カラーコーン出力できそう」

 

こちらも3Dプリンター

 

こちらは2Dプリンター

 

×アイロン→3Dスキャナー

初めて見た

 

UVプリンター

 

ダイソン

 

ワークスペース

 

雅「次に社内の設備を見ていきましょう」

天&し「はーい」

雅「では、こちらに」

ドアガチャリ

 

 

 

 

 

 

 

 

ゔあぁーーーーん!!!

なにこれ、でかー!

いろいろな加工ができるマシンらしい(ざっくり)

 

さらに、板金を折り曲げる機械

これまたでかい

 

磨き上げる機械

 

金型

 

先程の金型を用いてプレス加工を行う機械

 

これは、でかい機械

 

あと、でかい機械

 

そして、でかい機械

 

しゃちょーもテンション上がっております

「すごーい☆」

 

そして時間になってしまったので、ここで訪問終了です

天&し「本日はありがとうございましたー」

雅「またよろしくおねがいします」

 

……

し「お腹すいたね」

天「そうですね」

天「あ、ここ入りましょうか」

なすのやつ、おいしかった

 

……

さて、本題に戻りますが

「なぜ、あんなに小さな部品でもそんな値段がするのか」

ということですが、これらの機械を見た人はなんとなく分かってくれるはずです

“特殊な機械を用いることでしか出せないもの”

だから、ということが1つの答えではないでしょうか

つまりこの希少性がそのまま価格として出ているわけであって、決してぼったくっているわけでないということです

おそらくホームセンターで売ってあるような金属のガイドでも個人で作ろうとすると機械の購入なども含めて数百万〜数千万ほどするのではないでしょうか

なぜ低価格で入手できるかというと、大量生産品だからです

大量生産することによって1つの製品あたりの機械代や金型代が安くなるというわけです

なので個人が

「こういうパーツ1つ作ってよ」

というと、ものすごく高くなってしまうのです

ですから、

“100均クオリティー”

みたいな言葉を耳にしますが

実は100均の商品も、オーダーメイドで作った1品物も実はクオリティとしては同じであると言うこともできます(精度とか細かいことは置いておいて、本質的な話です)

ですので”100均クオリティー”とは、実はものすごくクオリティーの高いものなんです

「100均で売ってるこの小さいバケツ作ってみてよ」

って誰かに言っても、おそらく作れる人はいないでしょう

一般の人が何か作ったところで1円クオリティーです

これが商品価値を見誤った人が叩かれる理由なんです

「1円クオリティーしか作れん人がなぜちゃんとしたクオリティーにお金をださないのか」

といった感じに。

もしこれに答えるとしたら

「一般の人はクオリティーの高いものに囲まれ、本当の値段がわからなくなったから」

といった感じでしょうか

 

“100均で買える”ということと”100円で作れる”ということとは全くの別物なんです

 

これがこの記事で伝えたかったことです

今回浜野製作所を訪問し、このことを改めて痛感しました

 

“ものづくり”が消えないためにも、この記事が1人でも多くの人に届くことを願います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください